しばまさ雑記帖

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イラスト練習 5月のデッサン教室は色の話~上手くなりたきゃ描いて書く~

最近、デッサンの練習をしたり絵の事を考えたりする時間が増えてきた優樹です。

iPad Proで画像トレースしてイラスト描いたら初心者なのにオォ!て言われた - しばまさ雑記帖

 

さて、5月のお題は「パプリカ」です。

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パプリカとピーマンって、色以外になにか違いはあるんだろうか・・・という私の心の声も知らず、スーパーで買ってきたという赤と黄色のパプリカを先生が机の上に置きました。

 

この「赤」「黄色」というのがポイントです。絵の具を使えば簡単に色を表現できますが、今日私が使うのは鉛筆だけ。鉛筆で色の違いを表現しなくてはなりません。

どうやるの?と戸惑っていたら、「あれ、パプリカ描いたことなかったっけ?」と先生。

「リンゴは描いたことあるけど、パプリカは初体験です!」と言うと、じゃあ今回は黄色だけ描きましょう、ということに。

 

先生「でもね、ヘタは緑でしょ? 黄色と緑を描き分けてね^^

・・・そうくるか。

はたして、黒の鉛筆だけで黄色と緑を描き分けることはできるのか!?

  

真っ白な紙に向かう

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今までは先生がざっくりと輪郭を描いてくれました。私は続きを描けばよかったのですが、今回は描いてくれません。説明だけして、今日入った新しい生徒さんのところに行ってしまいました。

そりゃ、いつまでも描いてもらうわけにはいかないよね、と覚悟を決めて、真っ白な紙に向き合います。

 

手が動かない・・・ どこから始めればいいのかわからない。右手を上げて描こうとしては、また降ろす。それを何回か繰り返して、やっと薄い線を一本描きました。

 

先生が輪郭を取るときを思い出してみると、薄い線を重ねながら徐々にあたりをつけていました。先生だって少しずつ描いていくのだから、初心者の私が迷って当たり前。

パプリカをよく見て、どう描きたいかイメージして、少しずつあたりをつけていこう。

 

こうしてやっと描き始めたものの、徐々に形になってきたパプリカは本物のパプリカと全然違う。目ではちゃんと立体的に見えているのに、どうして手はその通りに描いてくれないの?

なんだか泣きそうな気分で描いていると先生がやってきました。

 

「・・・このパプリカ、ちょっとデブじゃない?」 ←悪気はない

デ、デブ!? 食パンだの(4月の記事参照)デブだの、このおっさんは~~~! ←心の声

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*4月の記事(笑)

【イラスト描きたい】4月のデッサン教室 光と影を意識して描く - しばまさ雑記帖

 

先生は下膨れなパプリカをさっさとスリム化すると、これから書き込んでいく上での注意点を話してくれました。

 

色のはなし

「色相」「明度」「彩度」という言葉が初めて出てきました。絵を描くうえでの基本だと。これが理解できるようになると、絵画を見ても今までとは違った視点で見る事ができるようになるそうです。

色相

これは色のことですね。いま描いているパプリカでいうと、ヘタは緑、本体は黄色。

うん、わかりやすい。

明度

単純にいうと明るさのことで、白の分量が多ければ明度が高いことになり、黒の分量が多いと明度が低いことになります。

 

私はパーソナルカラーの診断を受けたことがあります。結果はサマータイプで、中でもソフトな色合いが似合うと言われました。

例えばトップにグレーの服を持ってくる場合、黒の分量の多いチャコールグレーよりも、白の分量の多いライトグレーやアイスグレーなどを選ぶとよいそうです。

明度って意外と日常生活の中に溶け込んでいるのですね。

彩度

これは純色(白や黒が入らない混じり気のない色)の度合いを表わすそうです。

緑色を例にすると、純粋な緑色が一番彩度が高く、白が混じったミントグリーンのような色や、逆に黒が混じったダークグリーンのような色は彩度が低いことになります。

 

白が混じって明るい色(明度の高い色)になっても、彩度は低くなるんですね。ややこしい・・・

モノトーン

今回は、白と黒だけで色相の違いを表現しなくてはなりません。先生によると、モノトーンにすると明度の違いがはっきりわかるそうです。

というわけで、パプリカの写真をモノトーンにしてみましたよ。

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こうして見るとはっきりわかりますね。黄色と赤の違い、そして黄色と緑の違い。赤パプリカ本体の赤とヘタの緑はあまり変わりませんが、黄色と緑の違いははっきりわかります。

 

最初に先生が言った「黄色と緑を書き分ける」というのは、こういう事だったんですね。

 

ウソを描かない

さらに、「リアルに描く」ことについても話してくれました。

先生(ヘタをつまんでパプリカを持ち上げる)「ほら、ヘタだけでパプリカが持ち上がるでしょ?」

私「はぁ・・・(そりゃそうでしょ)」

先生「パプリカの重さに耐えられるほどヘタは強いってことだよ。だから、ヘタを細く弱々しく描くとウソになるよね?」

私「あ、そうか!!

先生「これは人物を描くときもそうだよ。人間の足なんて体重を支えてるんだから、あまり細いとウソっぽくなるからね」

 

言われてみると当たり前の話ですが、言われないとなかなか気づかないことでもあります。

 

出来上がり

そんなこんなでパプリカの完成です!

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2回に分けて描き上げたため、写真と絵でパプリカの形が若干違うのはご愛嬌(1回目にモデルになったパプリカは、先生がおいしくいただいたそうです^^)

 

赤いパプリカだったらもっと描き込むのですが、黄色いパプリカのため、かなり抑えています。黄色に見えますかね?^^;

ねりゴムってすごい

教室に通うまでねりゴム(練り消しゴム)の存在さえ知らなかった私ですが、ねりゴムってすごいです(笑)

パプリカ上部に光があたっている様子を表現したかったのですが、なかなか上手くいかない。悩んでいると先生がやってきて、ねりゴムでチョイチョイ。

すると、上の方に光があたってツヤツヤ光っているパプリカに変身しました! さらにねりゴムで右上部を一撫ですると、右から光があたっていることがわかるようにもなりました。

 

言ってしまえば消しゴムなんですが、ねりゴムを効果的に使えるようになれば表現の幅が広がりますね、きっと。

鉛筆で描き込むことを「+(プラス)」の技術とすると、ねりゴムは「-(マイナス)」の技術って感じかな。どちらも重要だから、しっかり身につけたいです。

 

たくさん描いた人が上手くなる

デッサンは描いた数だけ上手くなるそうです。10枚描いた人と100枚描いた人では、100枚描いた人の方が間違いなく上手いと先生が言っていました。

新しい事を身につけようとした場合、特に最初のうちは触れる量がモノを言う部分ってありますよね。

 

私は記録がてら習った事をブログに書いていますが、これがいい復習になっている気がします。

他人が読んでわかるように書くには、あやふやなところを調べたり、描いたものを何度も見て確認したりする作業が必要になります。

これがなければ、持ち帰ったデッサンはしまいっ放し、先生の話は右から左に抜けて行ったかもしれません。絵に触れる時間や量は、今よりもずっと少なかったでしょう。

 

これからも描いたら書いて、気づいたら絵もブログも成長していた、なんて事になったらいいなあ。描いたものは人に見せる方が上達するって言いますしね^^

 

デッサンって地味だからiPad Proの記事なんかに比べるとあまり読まれないのですが、こんなつたない記事を読んでくださっているあなた、あなたのために書き続けます!←誰も頼んでない

 

それではまた!

 

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