イラストを描きたくてiPad ProとApple Pencilを買った優樹です。
でもデジタルで絵を描くなんて経験はないので、まずはApple Pencilの扱いに慣れなくてはいけません。そこで手っ取り早く、写真をトレースしてイラストを描いてみようと思いました。
四苦八苦しながら何とか人生初のデジタルイラストを完成。会社で上司や同僚に見せたところ、
オォッ! 誰が描いたの? 優樹さん!? ホントに!?
プリントアウトして額に入れたら、それなりに見えるんじゃない?
などのお言葉をいただきました(笑)
職場の人間関係を円滑にしようという大人の配慮も多分に含まれていたとは思いますが、写真をトレースしたのでそれなりに見えたということはあったと思います。
やり方はネットで調べながら描いたのですが、デジタルで描きなれている人の手によって書かれた情報が多く、まったくの初心者の私にはわかりにくい部分もあって・・・
そこで、この記事ではデジタルお絵かき初心者がイラストを完成させるまでのすったもんだを書きたいと思います。
私と同じように、イラストを描きたいけどハードル高いかな~と迷っている方の参考になればうれしいです。
写真をトレースする
参考にさせていただいたのは、こちらのサイトです。
iPadお絵描き講座(1)写真を取り込んでトレースする | ヨッセンス
1 アプリをインストール
ヨッセンスさんは『Procreate』というアプリを使ってイラストを描かれていました。私は初心者で知識もないので、素直にこのアプリをインストールすることにしました。
Procreate - Savage Interactive Pty Ltd
*ヨッセンスさんのサイトで使われているのは最新のバージョンではないので、いまアプリをインストールすると若干違うところがあります。
『Procreate』は他にもたくさんの人が使っています。私が選んだ理由としては、
- 使っている人が多く、わからない事があっても情報を入手しやすい
Procreate サポートページ(英語):Procreate Support
- 720円と値段が安い(2017年5月現在)
- PSD(Photoshopと同じ形式)で保存できる
こんなところでしょうか。
Photoshopと同じ形式というのがいいなと思いました。
私はPhotoshopを持っていませんが、イラストを描き続けていけばいずれ欲しくなるかも。そんなとき、Procreateで描いたものをPSDで保存してPC(Photoshop)で仕上げができればいいですよね!
なんて、初心者がなに言ってんだってレベルですが・・・^^; まあ、夢はでっかく持ちましょうってことで。
ちなみに、Jamesさんという人がiPad Pro、Apple Pencil、Procreateを使ったお絵かき実況をしてくれています。動画では最後までiPad Proとアプリで仕上げています。
こんなことができるんですねぇ、ちょっと感動。こんな風に描けたら気持ちいいだろうなぁ。
2 Apple Pencilを充電する
まずは充電ですよね。私はろくに充電しないで描き始めて、描けない、描けないと泣きそうになったおバカです^^;
1.Apple Pencilのキャップを外して iPad Pro の Lightning コネクタに接続する
初めて接続すると「ペアリング」ボタンが表示されるのでタップします。これで接続されます。
2.Lightning コネクタに接続したまま充電する
絵を描くときは100%まで充電しておく方がいいですね。充電の状況はiPad Proの通知画面の「ウィジェット」表示で確認できます。
参照:
iPad Pro で Apple Pencil を使う - Apple サポート
3 新しい紙を用意する
Procreateを開いて新しい紙を用意します。
1.右上の[+]をタップする
2.紙のサイズを決める
よくわからないので、取りあえず[スクリーンサイズ]にしました。
これで絵を描く準備完了です。
4 写真を取り込む
今回は写真をトレースしてイラストを描くので、ベースになる写真を取り込みます。iPadに保存してある写真なら取り込むのも簡単です。
1.左上の[スパナのアイコン]>[挿入]>[フラットイメージを挿入]をタップする
2.[ソースを選択]画面が表示されたら[写真]をタップして取り込む写真を選ぶ
できました! モデルは、ソファで寝ぼけ眼のウチのチェリさん柴犬13歳です。
取り込んだときは周りを点線で囲まれています。この状態で画像を動かしたり、拡大&縮小をしたりして、いい感じに調整することもできます。上の青丸矢印をタップすると画像の位置が固定されます。
上の手順1で[フラットイメージを挿入]ではなく[写真を撮る]を選ぶと写真を撮ることができます。
5 ベース画像を半透明にする
今回やることは、取り込んだ写真の上にトレーシングペーパーを重ねて、画像に沿って線を描くイメージです。そのため、画像を半透明にすると線がわかりやすいですよね。
1.右上の四角いアイコンをタップする
2.[レイヤー1](取り込んだ画像)の上で2本指タップをする
3.タッチパネル上で指を左右に動かして透明度を調整する
左に動かすと透明度が上がり、右に動かすと透明度が下がります。
こんな風になりました!
これで準備が整いました。いよいよお絵かきです!
おまけ:レイヤーとは階層のこと
デジタルイラストというのはアナログのように1枚の紙にすべてを描くのではなく、何枚もの層を重ねて描いていくそうです。
私は今回のイラストを描くのに4つのレイヤーを使いました。
- ベースとなる画像のレイヤー(一番下)
- 目と鼻に色を塗るレイヤー
- 毛に色を塗るレイヤー
- 線画のレイヤー
こんな感じ(なんだコレ・・・笑)
もっと凝ったイラストを描く場合、どれくらいのレイヤーが必要なんでしょうね? 想像がつきません^^;
6 トレースをする
さっそくベースの画像に沿って線画を描きましょう。まずは画像の上にトレーシングペーパーを重ねる(新しいレイヤーを追加する)作業です。
1.右上の四角のアイコンをタップする
2.[+]のアイコンをタップする。
新しいレイヤー(レイヤー2)が追加されるので、このレイヤーにトレースをしていきます。
トレースをしていてやりにくい所があると思います。そんなときはタッチパネルをタップして画像の向きを変えたり、拡大&縮小をしたりすることもできます。
ペンのアイコンをタップするとペンの種類を選ぶことができます。私は鉛筆(6B)にしてみました。
右上の丸いアイコンで色を選ぶこともできます。(私は目立つ色にしようと黄緑色でトレースしたのですが、そのせいで最後に苦労するはめに・・・^^;)
おまけ:
ベース画像を非表示にする/ブラシサイズを変更する/一つ前の状態に戻す
トレースをしていて、どんな風になっているのか見づらいときがあります。そんなときはベース画像を非表示にすると、トレースだけが残ってわかりやすいです。
トレースがどうなっているか、確認しながら進めると失敗しにくいと思います。
失敗しちゃった! なかった事にしたいときは
うまくできなくて捨てたくなったとき(私は3回やり直しました^^;)は、ギャラリーで削除することができます。
1.作業している画面左上の[ギャラリー]をタップする
2.[ギャラリー]上の消したいデータの画像をタップして、ピッと左に指をはらう
3.削除をタップする
慣れないと画像が動くだけでうまくいきませんが、コツをつかめば簡単です。
色を塗る
なんとかトレースが完成したので、いよいよ色を塗ります。
1 色を塗るためのレイヤーを用意する
1.「6 トレースをする」の要領で、色を塗るための新しいレイヤーを作る
2.新しいレイヤーをドラッグして、画像レイヤー(レイヤー1)とトレースをしたレイヤー(レイヤー2)の間に移動する
レイヤーをタップするとバーのようなものが出てくるので、レイヤーの名称を変更することもできます。わかりやすい名前を付けておくと後で便利ですよね。
2 色を塗る
色を塗るために準備したレイヤーで色を塗っていきます。
何となく色でレイヤーを分ける方がいいような気がして、今回のイラストでは「目、鼻」と「毛」でレイヤーを分けてみました。フワッとした雰囲気にしたかったので、『水彩ブラシ』を使いました。
そして、完成です! 完成までに2時間以上掛かっちゃいました^^;
線はガタガタだし、ホッコリした感じを出したかったのにただの雑な塗り絵になってるし、チェリの顔は怖いし、突っ込みどころ満載^^;
でもすごく楽しかったです!
これからたくさん練習して、もっと上手くなりたいなぁ。
おまけ:線画の色を変える
「6 トレースをする」でちらっと書きましたが、黄緑色でトレースをしたため、後から色を変えるときにやり方がわからず苦労しました。
1.トレースのレイヤー上で左上のペンライトのようなアイコンをタップする
2.ドロップダウンリストから[色相、彩度、明るさ]をタップする
3.色を調整するウィンドウが現れるので、中央の丸を左右に動かして色を調整する
これで線画を黒に変えることができました。
初めてイラストを描いてみて
今回使ったProcreateの機能
- 紙を用意する
- 画像を取り込む
- 画像を半透明にする
- ブラシの種類、サイズ、色を選ぶ
- 画像を非表示にする
- 一つ前の状態に戻す
- ギャラリーからデータを削除する
- レイヤー間の移動
- レイヤーに名前をつける
- 線画の色を変える
これでもほんの一部です。もっと練習して、色々な機能を使いこなせるようになりたいですね。
2017年買ってよかったもの大賞 大本命!
学生の頃はイラストを描くのが好きでした。習ったことはないし、自己流の落書きレベルでしたが。でも社会人になって描く時間もなくなり、好きだったことさえ忘れていました。
iPad ProとApple Pencilを知って忘れていたことを思い出して、好きだったことにもう一度チャレンジできるって、すごく素敵なことです。
イラスト以外にもiPad Proで本を読んだり動画を見たりネットをしたり・・・ まだ5月ですが、今年これ以上のものが出てくる気がしません。
わたし的、2017年買ってよかったもの大賞 大本命です!
これから
今回は写真をなぞっていくだけでしたが、自分の思い描いたものを自由に描けるようになりたいです。最近デッサンを習い始めたので、目で見たものを忠実に再現する力をデッサンで養いたいと思います。
このトレースするやり方も、初心者が手っ取り早くコツを掴むのにはいい方法だと思います。写真や画像をトレースすれば、それなりに形にしやすいですしね。
二段構えで練習しつつ、学んだことや描いたものを記録代わりにブログにアップしていきたいと思います。アウトプットするためにはインプットもたくさんしなきゃならないし、早く上達するかもという作戦です。
言ってしまえば後には引けなくなるしね・・・ ←小声
でもすごく楽しいので、楽しみながら長く続けていきたいと思います。
それではまた!
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