帰国して・・・
先日の記事で、英語大嫌いだった私が、社会人になってから猛勉強を始めるきっかけになった旅行の話を書きました。
いろいろ思い出したので、この勢いで続きを書く。
(ここでは、何をどう書いても上司に何か言われるわけじゃないしね~ ヒヒヒ…)
英語が話せるようになりたいっ!!と野望を抱いて帰国した私は、とにかく何でもやってやろうと思っていました。英会話スクールに入ったり、学生時代でも聴いていなかったNHKのラジオ講座を聴いてみたり… あらゆる手段を駆使して、英語に触れる時間を増やしました。最初は四の五の言わず、量を増やす!!と考えていて、今思えば、このやり方は間違ってなかったかなと思います。
語学の習得は「文系」と考えられがちですが、私的には、あれは体育会系だと思う。
自動車学校でも学科と技能があるように、座学でいくら単語を覚えても、覚えた単語を聞き取れて、他人にわかるように発音できなくては「話せる」とは言えないわけで。
そのためには、全身をフルに使った反復練習が必要だと思ったわけです。
で、なんで「ペーパーバック編」かと言うと・・・
英語ができるようになりたい理由のランキングでも、けっこう上位ですよね、原書で読みたいって。
私の実感としては、読書好きな人なら、原書で読むのって案外ハードルは低いんじゃないかと思う。
その理由を書いてみます。
英語がわかるようになって良かったことは…と考えて、最初に頭に浮かんだのが「ペーパーバックを原書で読めるようになった!」ということ。
もともと本が好きで、小学校の行き帰りにランドセル背負って本を読みながら歩くような子供でした。
小学校時代はシートン動物記にはまり、中学校時代はコナン・ドイルやアガサ・クリスティなどの古典推理もの、高校時代はひたすら乱読。
栗本薫とか好きだったな~ 亡くなったんだよね。
グイン・サーガって完結したの? ←途中でやめた
そんなだから、英語の勉強を始めてから「原書で読みたい!」と思うようになるまで時間は掛からなかったけど、すっごい難しそう… 書店に居並ぶペーパーバックの分厚いこと^^;
その中から適当に選んで読み始めても、途中で放り出すことは目に見えていたし、やる気がメラメラと燃えている状態で挫折癖をつけたくなかった私は思った。
大人向けが無理なら、子供向けを読めばいいんじゃな~い? (おフランスの女王様風)
子供向けのペーパーバック読破で自信をつける
そうは言っても、何を読めばいいのやら… そこで利用したのがALC(アルク)のペーパーバックマラソン。
この頃、アルクの通信コースには本当にお世話になりました^^;
久しぶりにアルクのサイトを見てみたら、ペーパーバックマラソンはもう無いみたい。
うろ覚えだけど、半年くらいのコースだったはず。
最初は、「赤毛のアン」などの名作を、日本人が中学校で習うやさしい英単語だけでリライトした本が送られてきて、徐々にレベルアップ。
最後の月は、英語圏の子供が読む児童書が送られてきて、それを読み終える頃には原書で読む喜びや自信が身に付く(はず)というコース。
そして、ペーパーバックマラソンを修了した私が、いよいよ大人向けの本に挑戦!と最初に手に取ったのは「Interview with the Vampire(インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア)」
これってずいぶん昔の話なんだけど、こういうことって忘れないなぁ… 覚えていたことに自分でびっくりだ。
ちゃんと読めるか心配だったけど、エンターテイメント性抜群のストーリーのおかげで、楽しく読み終えることができました。
印象に残っているのが、深夜に部屋で読んでいたときのこと。吸血鬼が人を襲うシーンがあって、すっごい怖かった。
そういう小説だから当たり前なんだけど、夜中に一人で「こ、怖い…、英語の本なのに、ちゃんと怖い。やったー!すっげー!こわーい!!」 ←大喜び
こうして徐々に慣れさせて、原書の世界を広げていきました。
辞書は極力引かない。だって読んでいるのは英語じゃない
この経験を通して気付いたことが。
たとえ英語の本であっても、読んでいるのは英語じゃない。「物語」ということ。
前述した、『読書好きな人なら、原書で読むのは案外ハードルが低いんじゃないか』の根拠はここにあります。
読書好きな人って頭の中にスクリーンがあると思う。
活字を目で追いながら、そのシーンを頭の中に映像として映し出してくれるスクリーン。
スクリーンじゃなくても、似たようなものはみんな持ってるんじゃないかな。
頭の中にスクリーンがある人、物語の中にどっぷり浸かる楽しさや快感を知っている人は、たとえそれが英語でも同じ喜びを味わうことができると思う。
物語の中にどっぷり浸かりたいから、原書を読むとき、私はなるべく辞書を引かないようにします。
途中で読むのを止めてしまう原因の1つに、辞書を引きながら読むというのがあるそうです。わからない単語が出てくるたびに辞書で調べて、面倒くさくなって止めてしまう…
そりゃそうだ。
だから、わからない単語があってもすぐに辞書は引かず、そのまま読み進めます。
大体の場合、読んでいくうちに文脈から単語の意味は見当がついてきます。
そうなればしめたもので、読むスピードも上がって、物語を楽しむことができるようになります。
あとは、読みたい本を手当たり次第に読むだけ^^
と、長々と語ってはみたものの、最近読んでないなぁ。やってないことはドンドン忘れていくのも事実。
覚えるために費やした時間に比べて、忘れるときの速さといったら…
よし!これから読むぞ! ←多分、言うだけ